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2022.03.28

思い出の中の香り

子供の頃、春になると母に連れられ、祖父の生家の裏山にたけのこ掘りに行くことがありました。
長靴を履き、家のすぐ裏にある竹やぶに入り、くわを使って、主に母が楽しそうに掘っていました。
なぜ母がそんなに楽しそうににしていたのかはもうわかりませんが、まるで水をえた魚。
「こんなにいる?」というほど掘っていました。
そんな記憶と一緒に思い出すのが、掘りたてのたけのこの香りとたっぷり水を含んだ土の香り。
海の近くで育った私にとって新鮮に感じる香りだったからかもしれません。


たけのこ掘りの思い出は、一緒に遊ぶことなどほぼなかった母を独占できたちょっとうれしかったことも思い出させてくれます。
久しぶりにあの場所に行って、母との思い出に会ってみたくなりました。



K

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